近年、大雨による住宅の床下・床上浸水をはじめ、駐車している車が水に浸かるなど、水害による被害が各地で発生しています。
短時間に大【2026年厳選】安心の日本企業製!かんたんに設置できるL字止水板3選
近年、大雨による住宅の床下・床上浸水をはじめ、駐車している車が水に浸かるなど、水害による被害が各地で発生しています。
短時間に大量の雨が降ると、側溝や下水などの排水能力を超えて道路や住宅地が冠水することがあります。また、河川の増水や氾濫、堤防の決壊などによって、住宅や店舗、車庫などへ水が流れ込む可能性もあります。
水害対策として昔から使われてきたのが土のうです。
最近では、水を吸わせることで膨らむ吸水性の土のうも販売されており、保管時にコンパクトで、砂を用意しなくても使えるというメリットがあります。
ただし、吸水性タイプには、一度使用すると再利用できない使い捨てタイプも少なくありません。
大雨への備えが必要になるのは、1年に1回とは限りません。
梅雨の大雨、夏の集中豪雨、台風など、一年間に何度も浸水対策が必要になる可能性があります。
そのたびに使い捨てタイプを購入して交換することを考えると、最初の購入価格は高くても、繰り返し使える止水板を備えておく方法もおすすめです。
そこで今回は、必要なときに取り出して設置し、使用後には撤去して再び保管できる「L字型止水板」の中から、
アイリスオーヤマ「FCB-61L」
ゴムノイナキ「我が家の防波堤 みずからまもる君」
積水テクノ成型「セキスイ止水板 プラバリア SPBMPR2」
の3商品を紹介します。
この記事では、減災分野について中国新聞に寄稿し、その記事が掲載された経験を持つ筆者が、各メーカーが公開している製品情報などを確認しながら選定しています。
止水性能だけでなく、重量や設置方法、連結のしやすさ、保管のしやすさなども含めて比較しました。
なお、この記事の「日本企業製」は、日本企業が手がける製品という意味で使用しています。すべての部材や製造工程が日本国内で行われていることを意味するものではありません。
L字型止水板をおすすめする理由
L字型止水板の大きなメリットは、必要なときに取り出して設置し、使用後には撤去して繰り返し使えることです。
一般的な土のうの場合、砂を用意し、袋に詰めたものを複数個運んで並べる必要があります。
吸水性の土のうなら砂を用意する必要はありませんが、一度吸水すると再利用できない製品もあります。
それに対してL字型止水板は、水を吸収させて使用するものではありません。
大雨が予想されるときに玄関や車庫などへ設置し、大雨が過ぎたら撤去して清掃し、次の大雨に備えて保管できます。
そのため、購入時の価格だけを見ると吸水性土のうなどより高く感じても、一年間に何度も大雨への備えが必要になることを考えれば、繰り返し使用できることは大きなメリットです。
また、今回紹介する3商品はいずれも樹脂を中心とした比較的軽量なタイプです。
重たい土のうを何個も運ぶ方法と比べると、設置する人の負担を抑えやすくなっています。
ただし、止水板を設置すれば、あらゆる水害で完全に水の侵入を防げるわけではありません。
地面の状態、水位、水流などによって性能は変わるため、それぞれの製品の使用条件を確認したうえで使用することが大切です。
かんたんに設置できるL字止水板3選
今回紹介する3商品は、どれも同じL字型ですが、重量やサイズ、連結方法などが異なります。
| 商品 | サイズ | 重量 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| FCB-61L | 幅705×奥行680×高さ615mm | 約4.4kg | 結合部品なしで連結できる |
| 我が家の防波堤 みずからまもる君 | 幅415×奥行410×高さ395mm | 約1.5kg | 軽量で家庭でも扱いやすい |
| プラバリア SPBMPR2 | 幅706×奥行935×高さ549mm | 約4kg/枚 | 連結角度を変えられる |
アイリスオーヤマ FCB-61L
最初に紹介するのは、アイリスオーヤマの「止水板 ストレートタイプ FCB-61L」です。
本体サイズは幅705×奥行680×高さ615mm、重量は約4.4kgです。
本体にはABS樹脂、スポンジ部分にはEPDMが使用されています。
高さが約61.5cmある比較的大きなL字型止水板ですが、1枚約4.4kgなので、必要な場所へ持ち運んで設置できます。
結合部品なしで本体同士を連結できる
FCB-61Lの大きな特徴が、止水板同士をつなぐための結合部品を別に用意しなくても連結できることです。
玄関のような比較的狭い場所だけでなく、車庫やシャッター前、倉庫など、幅のある場所では必要な枚数を増やして設置できます。
防災用品は、普段は物置や倉庫などへ収納していることが多いため、小さな連結パーツを紛失してしまう可能性も考えられます。
FCB-61Lなら、本体そのものを連結できるので、いざというときの準備をできるだけシンプルにしたい人にも使いやすいでしょう。
持ち手付きで設置や撤去がしやすい
本体には持ち手が設けられています。
止水板は設置するときだけではなく、大雨が過ぎたあとには撤去する必要があります。
本体が約4.4kgあっても、持ち手を使って移動できるため、保管場所から設置場所への移動や、使用後の片付けもしやすくなっています。
土のうを何袋も持ち運ぶのが大変だと感じている家庭でも候補にしやすいでしょう。
ストレートだけでなくカーブタイプもある
FCBシリーズには、今回紹介しているストレートタイプのFCB-61Lだけでなく、内カーブタイプや外カーブタイプも用意されています。
そのため、玄関やシャッター前に一直線へ並べるだけではなく、守りたい場所の形に合わせて止水板を配置することもできます。
例えば、建物や設備の形に合わせて止水ラインを曲げたい場合などにも対応しやすくなっています。
ストレートだけでは対応しにくい場所へ設置したい場合には、同じシリーズのカーブタイプも確認してみるとよいでしょう。
本体高さは約61.5cm
FCB-61Lの本体高さは615mmです。
今回紹介する3商品の本体高さを比較すると、FCB-61Lがもっとも高くなっています。
大きめのL字型止水板を探している人には、候補にしやすいサイズです。
ただし、本体の高さがそのまま「止水できる高さ」を意味するわけではありません。
地面の状態や水位、水の流れなどによって止水性能は変化します。
本体が高さ615mmあるからといって、615mmの水位まで必ず止められると考えないようにしましょう。
平らな地面で使用することが重要
FCB-61Lは、コンクリートやタイルなど、できるだけ平らな場所への設置が基本です。
地面に大きな凹凸がある場合、止水板の下に隙間ができ、そこから水が入り込む可能性があります。
自宅の玄関前や車庫に設置する予定なら、購入前に地面を確認しておきましょう。
段差や大きな溝がある場所では、止水板本来の性能を十分に発揮できない場合があります。
FCB-61Lはこんな人におすすめ
FCB-61Lは、玄関だけでなく車庫や倉庫など、ある程度広い場所へ止水板を設置したい人におすすめです。
結合部品を別に用意しなくても本体同士をつなげられるため、できるだけ設置方法をシンプルにしたい人にも向いています。
ストレートタイプとカーブタイプを組み合わせられるので、設置場所の形に合わせて使いたい人にも候補になるでしょう。
我が家の防波堤 みずからまもる君
続いて紹介するのは、ゴムノイナキ株式会社が手がける「我が家の防波堤 みずからまもる君」です。
今回紹介する3商品の中でも、特に軽さが特徴的な止水板です。
本体サイズは幅415×奥行410×高さ395mmで、重量は約1.5kg。
材質にはポリプロピレンが使用されています。
約1.5kgで家庭でも持ち運びやすい
みずからまもる君の大きな特徴が、1枚約1.5kgという軽さです。
大雨対策用品は、普段は物置や倉庫などに保管しておき、必要になったときに玄関などへ運ぶことになります。
重たい止水板では、持っているだけで実際には設置できないということにもなりかねません。
約1.5kgなら、複数枚必要な場合でも1枚ずつ運びやすく、家庭で扱う止水板として使いやすい重量です。
力に自信がない人がいる家庭でも検討しやすいでしょう。
約1.3mの扉なら4枚で対応できる
みずからまもる君は、本体を複数枚つなげて使用できます。
2枚では約719mm、3枚では約1023mm、4枚では約1327mmの幅になります。
一般的な住宅の玄関などであれば、実際の間口を測って必要な枚数を判断できます。
メーカーでは、約1.3mの扉に4枚を設置する場合、約30秒で設置できる例も紹介しています。
砂を袋へ入れたり、吸水させて膨らませたりする作業が必要ないため、大雨が予想される段階で素早く設置しやすいのが特徴です。
水の力を利用して地面へ押し付ける
みずからまもる君は、ただL字型の板で水を止めるだけではありません。
L字型の水平部分へ水が乗ることで、その水の重さが止水板を地面へ押し付けます。
さらに、地面と接する部分などにはスポンジが使われており、スポンジが圧縮されることで隙間から水が入り込むのを抑える仕組みです。
水そのものの重さを利用して止水板を安定させるため、本体を軽量にできるのも特徴です。
軽量だからこそ設置するタイミングにも注意
1枚約1.5kgという軽さは大きなメリットですが、水が到達する前は本体そのものが軽い状態です。
特に台風などで強風が吹いている場合には、止水板が動いたり飛ばされたりしないよう注意する必要があります。
雨や風が強くなってから設置するのではなく、安全に作業できる段階で早めに準備しておくことが大切です。
また、対応する水位や設置条件を超えて使用しないよう、購入後は取扱説明書も確認しておきましょう。
重ねて収納できる
みずからまもる君は、使用していないときに重ねて収納できます。
防災用品は、実際に使用する時間よりも保管している時間のほうが圧倒的に長くなります。
そのため、収納スペースをどのくらい使うのかも重要です。
使用後は状態を確認して清掃し、次の大雨に備えて保管できます。
使い捨てタイプの吸水性土のうとは違い、同じ止水板を繰り返し使用できることもメリットです。
みずからまもる君はこんな人におすすめ
みずからまもる君は、できるだけ軽く、扱いやすい止水板を探している人におすすめです。
特に住宅の玄関など、比較的狭い場所への設置に向いています。
重たい防災用品を運ぶのが難しい家庭や、大雨が予想されたときに短時間で準備したい人には検討しやすい商品です。
セキスイ止水板 プラバリア SPBMPR2
3つ目に紹介するのは、積水テクノ成型の「セキスイ止水板 プラバリア」です。
今回紹介しているSPBMPR2は、プラバリアを構成するメインパネル2枚がセットになった商品です。
メインパネル1枚のサイズは幅706×奥行935×高さ549mmで、重量は約4kg。
大型のL字型止水板ですが、1枚ずつ持ち運んで設置できる重量になっています。
止水高さは約50cm
プラバリアは、最大止水高さの目安が約50cmとされています。
本体そのものの高さは549mmですが、本体の高さと止水高さは同じではありません。
商品を比較するときには、この2つを混同しないようにしましょう。
また、最大止水高さは設置場所や使用状況によって変化する可能性があります。
完全に水を止めることを保証する製品ではなく、浸水被害を軽減するために使用する止水板です。
角度を変えながら連結できる
プラバリアで特に特徴的なのが、専用の連結パーツを使用することで、止水板同士の角度を変えられることです。
一直線に並べるだけではなく、設置する場所に合わせて止水ラインを曲げることができます。
そのため、
玄関やシャッター前を一直線に守る
建物の形に合わせて曲げて設置する
車庫や設備の周囲を囲う
水の流れを別方向へ誘導する
といった使い方を考えられます。
今回紹介する3商品の中でも、特に設置形状の自由度が高いタイプです。
メインパネル1枚は約4kg
メインパネルは1枚約4kgです。
幅706mm、奥行935mmという大きさを考えると比較的軽量で、必要な場所へ1枚ずつ運んで設置できます。
大がかりな工事を行う常設タイプではなく、必要なときに取り出して使用できるのも魅力です。
大雨が予想される前に設置し、大雨が過ぎたら撤去して保管できます。
重ねて保管できる
プラバリアのメインパネルは、重ねて保管できる構造になっています。
大型の止水板を複数枚用意すると収納場所が問題になりますが、重ねてまとめられるため、車庫や倉庫などにも保管しやすくなっています。
また、止水部分に使われているパッキンは交換できる構造になっているため、長期間使用する防災用品として考えやすい製品です。
地面の凹凸には注意
プラバリアも、できるだけ平坦な場所で使用することが重要です。
砂利や大きな凹凸がある場所では、止水板の下に隙間ができ、止水性能が低下する可能性があります。
設置予定の場所に排水溝や段差などがないか、購入前に確認しておきましょう。
特に車庫や店舗の入口では、排水設備が近くに設けられている場合もあるため、止水板をどこへ置くのかまで考えておく必要があります。
SPBMPR2だけでは設置に必要な部品がそろわない
プラバリアを購入するときに、特に注意したいポイントです。
SPBMPR2は、メインパネル2枚がセットになった商品です。
そのため、SPBMPR2だけ購入すれば、どのような場所でもすぐに設置できるわけではありません。
実際に止水ラインを作るには、連結パーツやエンドパーツなど、設置方法に応じた部品が必要になります。
購入する前に、
止水したい場所は何mあるのか
一直線に設置するのか
途中で角度を変えるのか
両端をどのように処理するのか
まで確認し、必要な部品をそろえるようにしましょう。
商品価格を比較するときも、メインパネルだけではなく、必要なパーツを含めた総額で考えることが大切です。
プラバリアはこんな人におすすめ
プラバリアは、車庫や店舗、倉庫など、比較的広い範囲を対策したい人におすすめです。
専用パーツを使えば角度を変えながら設置できるため、一直線だけでは対応しにくい場所にも使いやすくなっています。
一方で、メインパネル以外にも必要な部品があるため、購入前に設置場所をしっかり確認したい製品です。
止水板を選ぶ前に確認しておきたいこと
今回紹介した3商品は、どれも特徴が異なります。
軽さを重視するなら「我が家の防波堤 みずからまもる君」。
大きめの本体と、結合部品を使わないシンプルな連結を重視するなら「FCB-61L」。
広い場所や、角度を変えながら止水ラインを作りたい場合には「プラバリア」が候補になります。
ただし、商品を選ぶ前に、まず実際に守りたい場所を確認しましょう。
玄関の場合は扉の幅だけではなく、横から水が回り込む場所がないかも確認します。
車庫の場合も、シャッターの幅だけを測ればよいとは限りません。
水が入り込む可能性のある範囲全体を確認し、必要な止水板の枚数を考えることが大切です。
また、地面の状態も重要です。
コンクリートやタイルのような平坦な場所と、大きな段差や凹凸がある場所では止水性能が変わる可能性があります。
購入したら箱に入れたまま保管するのではなく、天気の良い日に一度、実際の場所へ設置してみることをおすすめします。
実際に試しておけば、
必要な枚数が足りるか
1人で持ち運べるか
連結方法が分かるか
隙間ができないか
どこへ収納すればすぐ取り出せるか
といったことを事前に確認できます。
止水板を初めて使うのが大雨の直前にならないよう、平常時に一度練習しておきましょう。
また、止水板は雨や風が激しくなってから設置するものではありません。
すでに道路が冠水している場合や、河川の増水などで危険が迫っている場合に、止水板を設置するため外へ出るのは危険です。
大雨が予想される場合は、天気予報や自治体からの情報などを確認し、安全に作業できる段階で早めに準備してください。
まとめ
大雨による道路や住宅地の冠水、河川の氾濫、堤防の決壊などが発生すれば、住宅だけでなく車にも大きな被害が及ぶ可能性があります。
水害への備えには、昔ながらの土のうや、コンパクトに備蓄できる吸水性土のうなど、さまざまな方法があります。
吸水性土のうは手軽な反面、一度使用すると再利用できない製品も少なくありません。
梅雨や集中豪雨、台風など、一年間に何度も大雨への備えが必要になる可能性を考えると、最初の購入価格は高くても、繰り返し使用できるL字型止水板を用意しておく方法もおすすめです。
今回紹介したのは、
アイリスオーヤマ「FCB-61L」
ゴムノイナキ「我が家の防波堤 みずからまもる君」
積水テクノ成型「セキスイ止水板 プラバリア SPBMPR2」
の3商品です。
軽さを重視するなら「みずからまもる君」。
結合部品を使わずシンプルに連結したいなら「FCB-61L」。
広い場所や角度を変えた設置を考えるなら「プラバリア」。
というように、それぞれ特徴が異なります。
水害対策用品は、大雨が迫ってから慌てて探すのではなく、平常時に準備しておくことが大切です。
自宅の玄関や車庫、店舗、倉庫など、実際に守りたい場所の幅や地面の状態を確認し、自分の環境に合った止水板を選んでみてください。
ただし、止水板は浸水被害を軽減するためのものであり、あらゆる状況で水の侵入を完全に防げるものではありません。
想定を超える水位や激しい水流が発生する可能性もあります。
すでに周囲が冠水しているなど危険が迫っている場合は、止水板の設置を続けず、自身や家族の安全確保を最優先にしてください。

