大雨の停電時や車中避難におすすめのポータブル電源5選

防災用品

台風や線状降水帯、集中豪雨などによる大雨災害では、浸水被害だけでなく、停電が発生することもあります。

停電するとスマートフォンの充電が難しくなるだけでなく、冷蔵庫や扇風機、照明、電気毛布など、日常生活に欠かせない家電も使えなくなってしまいます。

また、自宅周辺に浸水や土砂災害などの危険がある場合には、安全な場所へ早めに移動し、一時的に車内で過ごすことも考えられます。

そこで備えておきたいのが、大容量のポータブル電源です。

最近では1000Whを超える大容量モデルでもコンパクト化が進んでおり、自宅の停電対策だけでなく、車中泊や車中避難にも使いやすい製品が増えています。

今回は、大雨災害による停電への備えとして使いやすく、必要になったときには車にも持ち出しやすいポータブル電源を5機種紹介します。

大雨による停電では大容量ポータブル電源があると安心

数時間程度の停電であれば、モバイルバッテリーだけでもスマートフォンの充電には対応できます。

しかし、停電が長引いた場合には、スマートフォン以外の家電にも電気が必要になります。

冷蔵庫や扇風機などにも電気を使える

大雨による停電では、季節によって必要になる家電も変わります。

夏場なら扇風機、冬場なら電気毛布などがあると、停電中の負担を軽減できます。

特に気になるのが冷蔵庫です。

停電が長時間続けば庫内の温度が上昇するため、食品をできるだけ長く保つためにも電源を確保しておきたいところです。

1000Whを超えるポータブル電源であれば、スマートフォンや照明だけでなく、こうした生活家電にも電気を使いやすくなります。

1000Whから2000Whクラスが使いやすい

車中避難まで考えるなら、容量と重量のバランスも重要です。

1000Whクラスなら10kg前後の製品もあり、比較的持ち運びやすいのがメリットです。

一方、1500~2000Whクラスになると重量は増えますが、長時間の停電にも備えやすくなります。

自宅での停電対策を中心にするのか、車へ持ち出すことを重視するのかによって容量を選ぶとよいでしょう。

停電・車中避難用ポータブル電源の選び方

防災目的でポータブル電源を選ぶ場合、容量だけを見て決めるのはおすすめできません。

容量、出力、重量、充電時間をあわせて確認しておくことが大切です。

容量はWhで確認する

ポータブル電源に蓄えられる電力量は「Wh」で表示されています。

数字が大きいほど多くの電気を蓄えられるため、同じ家電なら長時間使いやすくなります。

車中避難を中心に考えるなら1000Wh前後でも十分活用できますが、冷蔵庫などを含めて自宅の停電対策にも使いたい場合は1500~2000Whクラスも候補になります。

定格出力も確認する

容量と一緒に確認したいのが「定格出力」です。

たとえば容量が大きくても、ポータブル電源の定格出力を超える家電は使用できない場合があります。

電子レンジや電気ケトル、ドライヤーなど消費電力が大きな機器まで使用したい場合には、1500W以上のモデルが選びやすくなります。

車へ運ぶなら重量も重要

災害時に車へ持ち出す可能性があるなら、本体重量も確認しておきましょう。

1000Whクラスなら10kg前後、2000Whクラスになると20kg近くになる製品もあります。

容量を優先しすぎて一人では持ち運べないものを選んでしまうと、いざというときに困る可能性があります。

普段保管する場所から車まで実際に運べる重量かどうかも考えておくことが大切です。

短時間で充電できると大雨前にも準備しやすい

ポータブル電源は普段から充電しておくのが理想ですが、台風や大雨の予報を見てから充電することもあります。

最近の大容量モデルには、家庭用コンセントから1~2時間程度で充電できる製品もあります。

急速充電に対応しているモデルなら、大雨が近づいてからでも準備しやすくなります。

大雨災害による停電時におすすめのポータブル電源5選

今回紹介する5機種は、1000Whクラスから2000Whクラスまでの大容量モデルです。

製品容量定格出力重量
Jackery ポータブル電源 1500 New1536Wh2000W約14.5kg
Jackery ポータブル電源 2000 New2048Wh2200W約18.6kg
EcoFlow DELTA 3 Max2048Wh2200W約20.3kg
Anker Solix C1000 Gen 21024Wh1550W約11.3kg
Anker Solix C2000 Gen 22048Wh2000W約18.9kg

1000Whクラスと2000Whクラスでは、本体重量にかなり差があります。

車への持ち出しやすさを優先するのか、それとも停電時に使える電力量を優先するのかを考えながら選びましょう。

Jackery 1500 New

1536Whという余裕のある容量を確保しながら、重量を約14.5kgに抑えているのがJackery ポータブル電源 1500 Newです。

1000Whクラスでは少し物足りないものの、2000Whクラスほど重いものは避けたい人に使いやすいモデルです。

1536Whと2000W出力で幅広い家電に対応

容量は1536Wh、定格出力は2000Wです。

スマートフォンやノートパソコン、照明、扇風機などはもちろん、電子レンジや電気ケトルなど消費電力が比較的大きな家電にも対応しやすくなっています。

停電時に冷蔵庫を動かしながら、必要に応じて別の家電を使用するといった使い方もしやすい容量です。

約14.5kgで車にも持ち出しやすい

本体重量は約14.5kgです。

2000Whクラスでは20kg前後になる製品もある中、1500 Newは容量と重量のバランスに優れています。

折りたたみ式のハンドルも採用されているため、自宅内での移動や車への積み込みもしやすくなっています。

停電対策だけでなく、普段の車中泊やアウトドアにも使いたい人にも向いています。

約1.5時間で満充電できる

家庭用ACコンセントを使用した場合、約1.5時間で満充電できます。

さらに緊急充電モードにも対応しているため、大雨や台風が近づいているときにも短時間で準備できます。

リン酸鉄リチウムイオン電池を採用しており、長く使いやすいのも特徴です。

1000Whと2000Whのちょうど中間程度の容量を探している人には、特に使いやすい1台です。

Jackery 2000 New

自宅の停電対策を重視しながら、必要になれば車にも持ち出したい人にはJackery ポータブル電源 2000 Newが候補になります。

現行モデルは2048Whの大容量と2200Wの高出力を備えています。

2048Whで停電が長引いたときにも備えやすい

容量は2048Whです。

1500 Newよりさらに500Wh以上大きいため、冷蔵庫や扇風機、照明、スマートフォンなど複数の機器を使う場合にも電力に余裕を持たせやすくなります。

停電がいつ復旧するか分からない状況では、2000Whクラスの容量があることは大きな安心材料になります。

定格2200Wで調理家電にも使いやすい

定格出力は2200W、瞬間最大出力は4400Wです。

家庭内で使われている多くの家電に対応できる出力があり、電子レンジや電気ケトルなどにも使いやすくなっています。

停電時でも温かい食事や飲み物を用意しやすくなるため、防災用として大きなメリットがあります。

2000Whクラスで約18.6kg

2048Whという大容量ながら、重量は約18.6kgです。

決して軽いモデルではありませんが、20kgを下回っているため、大容量モデルの中では車への持ち出しも考えやすくなっています。

ハンドルは折りたたみ式で、使用しないときにも収納しやすい設計です。

約1.8時間で満充電

家庭用ACコンセントからは約1.8時間で満充電できます。

ソーラーパネルや車のシガーソケットからの充電にも対応しているため、停電が長期化した場合に複数の充電方法を確保できるのも魅力です。

なお、Jackery 2000 Newは2026年に仕様が更新されており、旧モデルには2042Wh・約17.9kgの製品もあります。

販売店によって仕様が異なる可能性があるため、購入時は容量や重量を確認しておきましょう。

EcoFlow DELTA 3 Max 2048Wh

EcoFlow DELTA 3 Maxは、2048Whの大容量と2200Wの高出力を備えています。

自宅での停電対策をしっかり行いながら、車中泊やアウトドアにも活用したい人に使いやすいモデルです。

2048Wh・2200Wで複数の家電を使いやすい

容量は2048Wh、定格出力は2200Wです。

AC出力を4口搭載しているほか、USB-C、USB-A、シガーソケット出力にも対応しています。

家族のスマートフォンを充電しながら冷蔵庫や照明を使用するといった、複数の機器を同時に使う場面にも対応しやすくなっています。

2000Whクラスを約108分で充電

家庭用ACコンセントからの充電時間は約108分です。

2000Whを超える大容量モデルでありながら、2時間以内で充電できるため、大雨前の準備にも使いやすくなっています。

ソーラーパネルからの充電にも対応しているので、停電が長期化したときの充電方法を増やすこともできます。

静音性にも配慮されている

重量は約20.3kgです。

今回紹介する5機種では最も重いため、車への積み下ろしが多い場合には注意が必要です。

一方、600W未満で使用する場合はメーカー公称25dBの静音設計となっています。

車内や夜間など、運転音をできるだけ抑えたい場面でも使いやすいモデルです。

Anker Solix C1000 Gen 2 Portable Power Station

車中避難での持ち運びやすさを重視するなら、Anker Solix C1000 Gen 2 Portable Power Stationが候補になります。

容量は1024Whと今回の5機種では最も小さいものの、本体重量も約11.3kgに抑えられています。

約11.3kgで車へ持ち出しやすい

大雨災害では、状況によってポータブル電源をすぐに車へ移動させたいこともあります。

C1000 Gen 2は約11.3kgなので、2000Whクラスと比べてかなり持ち運びやすくなっています。

左右から持てるダブルグリップ設計を採用しているため、車への積み込みもしやすいモデルです。

車中避難を特に重視するなら、この軽さは大きなメリットになります。

1024Wh・1550Wで車内用として使いやすい

容量は1024Wh、定格出力は1550Wです。

スマートフォンやタブレット、ノートパソコンだけでなく、扇風機、電気毛布、冷蔵庫などにも使いやすい出力を備えています。

AC差込口5口を含めて合計10ポートを搭載しているため、家族で複数の機器を使う場合にも便利です。

2000Whクラスほど長時間は使えませんが、持ち出しやすさを優先するなら使い勝手のよい容量です。

最短約54分で満充電

専用アプリから超急速充電モードを設定した場合、最短約54分で満充電できます。

急な大雨予報が出た場合でも、比較的短時間で準備できるのが大きな特徴です。

「大容量すぎるものは必要ないので、とにかく車に持ち出しやすいものが欲しい」という人に使いやすいモデルです。

Anker Solix C2000 Gen 2 Portable Power Station

家族での停電対策までしっかり考えるなら、Anker Solix C2000 Gen 2 Portable Power Stationも候補になります。

2048Whの大容量と2000Wの定格出力を備えています。

2048Whで家族の停電対策にも使いやすい

容量は2048Whです。

スマートフォン、照明、扇風機、電気毛布、冷蔵庫など複数の機器を使う場合にも余裕を持たせやすくなります。

メーカーでは、3人家族が災害時に最低限の家電で1日約700Wh使用した場合、約2~3日分の電力を一つの目安としています。

実際の使用可能時間は家電や使用状況によって異なりますが、長時間停電への備えとして頼りになる容量です。

2000W出力で家電を複数使いやすい

定格出力は2000Wです。

AC差込口4口のほか、USB-Cを3口、USB-A、シガーソケットを備えています。

スマートフォンなどを充電しながら、冷蔵庫や調理家電へ給電するといった使い方もしやすくなっています。

防災用品としてだけでなく、キャンプや車中泊などでも活用しやすい構成です。

約18.9kgでも両手で持ち運べる

本体重量は約18.9kgです。

1000Whクラスと比べるとかなり重くなりますが、両側にハンドルを備えたダブルグリップ構造になっています。

両手で重量を分散できるため、大容量モデルでも車へ持ち出しやすいよう工夫されています。

自宅での停電対策を中心にしつつ、必要な場合には車にも積みたい家庭に使いやすいモデルです。

約99分で満充電できる

家庭用ACコンセントから最短約99分で満充電できます。

2048Whという大容量ながら、2時間かからずに充電できるのは大きなメリットです。

ソーラーパネルやシガーソケット充電にも対応しており、別売りの拡張バッテリーを利用して容量を増やすこともできます。

長期停電への備えをさらに強化したい場合にも対応しやすいモデルです。

大雨時にポータブル電源を使用するときの注意点

ポータブル電源は停電時に便利ですが、大雨災害では安全な使い方にも注意が必要です。

雨や水がかからない場所で使用する

ポータブル電源は電気を蓄えている機器です。

雨が直接当たる場所や浸水する可能性のある場所では使用しないようにしましょう。

自宅で保管する場合も、浸水が想定される地域では床へ直接置かず、水の影響を受けにくい場所へ置いておくと安心です。

すでに浸水が始まっている場合には、ポータブル電源を取りに戻るのではなく、安全確保を最優先してください。

車内への長期間の放置は避ける

車中避難で使う予定だからといって、普段から車内へ置きっぱなしにするのは避けたほうがよいでしょう。

特に夏場の車内は非常に高温になります。

ポータブル電源には使用温度や保管温度が定められているため、普段は適切な環境で保管し、大雨や台風への備えが必要になった段階で車へ積み込む方法がおすすめです。

電力を使う家電の優先順位を決めておく

大容量ポータブル電源でも、電気を無制限に使えるわけではありません。

停電が長引きそうな場合は、冷蔵庫やスマートフォン、照明など、本当に必要な機器から優先して使用することが大切です。

電気ケトルや電子レンジなど消費電力の大きな家電は必要なときだけ使用することで、バッテリーを長持ちさせやすくなります。

まとめ

大雨災害による停電では、スマートフォンの充電だけでなく、冷蔵庫や扇風機、照明など生活に必要な家電の電源確保も重要になります。

車中避難での持ち運びやすさを優先するなら、1024Wh・約11.3kgのAnker Solix C1000 Gen 2が扱いやすいモデルです。

もう少し容量に余裕を持たせながら、車への持ち出しやすさも確保したいなら、1536Wh・約14.5kgのJackery ポータブル電源 1500 Newが候補になります。

停電が長期化した場合の安心感を重視するなら、Jackery ポータブル電源 2000 New、EcoFlow DELTA 3 Max、Anker Solix C2000 Gen 2といった2000Whクラスが選びやすくなります。

ポータブル電源は大雨が発生してから準備するのではなく、平常時から充電状態を確認し、実際に使いたい家電が動くか試しておくことも大切です。

自宅での停電対策と車中避難の両方を考えながら、自分の家庭に必要な容量と持ち運びやすさのバランスを考えて選びましょう。