秋から冬にかけては、カメラを持っておでかけするのが楽しい季節です。
色づいた紅葉、街を彩るイルミネーション、クリスマスマーケット、冬のお祭りなど、写真に残したくなる景色やイベントがたくさんあります。
最近はスマートフォンでもきれいな写真が撮れるようになりましたが、遠くにいる人物やステージを大きく写したいとき、暗い場所で撮影したいときには、専用のカメラが欲しくなることもあります。
とはいえ、カメラは種類が多く、価格も数万円から数十万円までさまざまです。
今回は、秋冬のおでかけやイベント撮影におすすめのカメラ6機種をご紹介します。
初めてカメラを購入する方はもちろん、スマートフォンからのステップアップを考えている方も、ぜひ参考にしてみてください。
秋冬のおでかけにカメラを持っていくメリット
スマートフォンでは撮りにくい写真が撮れる
スマートフォンのカメラも高性能になっていますが、専用カメラには大きなセンサーや交換レンズ、高倍率の光学ズームなどの魅力があります。
例えば、紅葉した木々を背景に人物を撮影するとき、一眼カメラなら背景を自然にぼかした写真が撮りやすくなります。
遠くのステージやパレードも、望遠レンズを使えば被写体を大きく写せます。
また、暗い場所では、センサーの大きなカメラと明るいレンズの組み合わせが役立ちます。ただし、最新のスマートフォンは夜景の自動合成処理にも優れているため、カメラなら必ずきれいになるというわけではありません。
撮りたいものに合わせてレンズや撮影設定を選べることが、専用カメラの大きなメリットです。
旅行先で見つけた景色を自分好みに残せる
紅葉した山々、夕暮れの温泉街、冬の澄んだ空など、旅行先では思いがけず美しい景色に出会うことがあります。
カメラなら、色合いや明るさ、背景のぼけ具合などを調整しながら、自分のイメージに近い写真を撮影できます。
撮影した写真を後から見返す楽しみも、おでかけの魅力のひとつではないでしょうか。
秋冬のおでかけ用カメラの選び方
夜景やイルミネーションを撮るなら暗所性能を確認
秋冬は日が暮れるのが早く、イルミネーションや夜のイベントを撮影する機会も増えます。
そこで確認したいのが、センサーサイズとレンズの明るさです。
一般的に、大きなセンサーは暗い場所での撮影に有利ですが、レンズの性能も重要になります。
特に、イルミネーションを背景に人物を撮影したい場合は、F値の小さい明るいレンズがあると便利です。
ただし、明るいレンズは別売りになることも多いため、最初から予算いっぱいのカメラを購入するより、レンズを追加する余裕を残しておくのもおすすめです。
イベント撮影には望遠性能が重要
秋冬のおでかけでは、お祭りやステージイベントなど、被写体に近づけない場面もあります。
そんなときに役立つのが望遠レンズです。
標準ズームレンズだけでは遠くの人物を大きく写せない場合がありますが、望遠レンズなら離れた場所から撮影できます。
ただし、ズーム倍率が高いほど必ず画質が良いわけではありません。
遠くのものを撮影する機会が多い方は、カメラ本体だけでなく、付属するレンズの焦点距離も確認しておきましょう。
長時間持ち歩くなら重さも大切
旅行やテーマパーク、イルミネーションイベントでは、何時間も歩くことがあります。
高性能なカメラでも、重たくて持ち歩くのが面倒になってしまってはもったいないですよね。
カメラを選ぶときには本体重量だけでなく、レンズを装着したときの重さも確認することが大切です。
また、レンズ交換をせずに幅広い場面を撮影したい場合は、高倍率ズームレンズが付属したキットも便利です。
雪景色や寒い場所で使うなら防滴・耐低温性能にも注目
冬の旅行では、雪が降る場所や気温が氷点下になる地域で撮影することもあります。
そのような場所に出かける機会が多い方は、防滴性能や耐低温性能を備えたカメラも候補になります。
ただし、防滴性能があるからといって、水に濡れても絶対に故障しないわけではありません。
対応レンズとの組み合わせや使用条件を確認し、雪や雨の日には適切な保護を行いましょう。
秋冬のおでかけやイベント撮影におすすめのカメラ6選!
Panasonic LUMIX DC-TZ99 ~コンパクトで光学30倍ズームが魅力~
旅行先に気軽に持っていけるカメラが欲しい方におすすめなのが、パナソニックの「LUMIX DC-TZ99」です。
最大の魅力は、コンパクトなボディに光学30倍ズームを搭載していること。
35mm判換算で24~720mm相当の焦点距離に対応しており、広い風景から遠くの被写体まで撮影できます。
例えば、紅葉した山の景色を広く撮影したあと、離れた場所にいる野鳥やイベントの出演者を大きく写すといった使い方もできます。
レンズ交換が必要ないため、荷物を増やしたくない旅行にも便利です。
一方、センサーは1/2.3型と小さく、暗いイベント会場や夜間の望遠撮影では画質面で不利になることがあります。
そのため、イルミネーション撮影を最優先するというより、日中のおでかけや旅行、遠くの被写体を気軽に撮影したい方に向いています。
こんな方におすすめ
- レンズ交換をせずに撮影したい
- 旅行の荷物をなるべく減らしたい
- 遠くの景色やイベントも撮影したい
- ミラーレス一眼より手軽なカメラが欲しい
Canon EOS R50 ダブルズームキット ~初めてのミラーレス一眼におすすめ~
スマートフォンから本格的なカメラにステップアップしたい方には、キヤノンの「EOS R50」がおすすめです。
コンパクトで軽量なボディながら、約2420万画素のAPS-Cサイズセンサーを搭載しています。
人物や動物などを検出してピントを合わせるオートフォーカス機能も備わっており、難しい設定に慣れていない方でも撮影を楽しみやすいのが魅力です。
ダブルズームキットには標準ズームと望遠ズームの2本が付属します。
紅葉や観光地の風景には標準ズーム、イベント会場の遠くの人物には望遠ズームというように、撮影する場面によって使い分けられます。
また、背景をぼかした写真も撮りやすく、スマートフォンとは違った表現を楽しみたい方にもぴったりです。
ただし、ボディ内手ブレ補正は搭載されていないため、暗い場所での撮影では手ブレに気をつける必要があります。
最初の一台として購入し、必要に応じてレンズを増やしていきたい方におすすめです。
こんな方におすすめ
- 初めてミラーレス一眼を購入する
- 紅葉や人物、イベントまで幅広く撮影したい
- 軽くて持ち運びやすいカメラが欲しい
- レンズ交換を楽しんでみたい
Nikon Z50II 18-140 VR レンズキット ~旅行もイベントも一本のレンズで楽しめる~
旅行やイベントなど、さまざまな場面でカメラを使いたい方には、ニコンの「Z50II」もおすすめです。
約2088万画素のAPS-Cサイズセンサーを搭載し、上位モデルでも採用されている画像処理エンジンEXPEED 7を備えています。
人物や動物、乗り物などを検出するオートフォーカス機能もあり、動きのあるイベントにも対応しやすいカメラです。
特に注目したいのが、18-140 VRレンズキット。
付属する高倍率ズームレンズは、35mm判換算で約27~210mm相当の範囲をカバーします。
旅行先の風景を広く撮影したり、少し離れた場所の人物を撮影したりと、一本で多くの場面に対応できるのが魅力です。
イベント中にレンズを交換するのが難しいときや、なるべく荷物を減らしたい旅行でも重宝するでしょう。
また、色合いを変えて楽しめるピクチャーコントロールなどの機能もあり、紅葉や街並みの撮影にも向いています。
こんな方におすすめ
- 旅行先でレンズ交換を減らしたい
- 風景も人物もイベントも撮影したい
- 動く被写体へのピント合わせを重視する
- 初心者向けから一歩進んだカメラが欲しい
FUJIFILM X-S20 XC15-45mmレンズキット ~紅葉の色合いや夜景撮影を楽しみたい方に~
秋の紅葉や冬の街並みを印象的に撮影したい方におすすめなのが、富士フイルムの「X-S20」です。
約2610万画素のAPS-Cサイズセンサーを搭載し、ボディ内5軸手ブレ補正にも対応しています。
このカメラの魅力のひとつが、富士フイルムならではのフィルムシミュレーションです。
鮮やかな色合いから落ち着いた雰囲気まで、さまざまな写真表現を楽しむことができます。
例えば、色鮮やかな紅葉を撮影したり、冬の街並みを少し懐かしい雰囲気に仕上げたりと、撮る楽しみが広がります。
また、ボディ内手ブレ補正は、夜景やイルミネーションなど動きの少ない被写体を手持ちで撮る際にも役立ちます。
ただし、動いている人物のブレまで防げるわけではないため、暗いイベントで人物を撮影するときには、シャッタースピードやレンズの明るさにも注意が必要です。
付属のXC15-45mmレンズは持ち歩きやすい反面、遠くのステージを大きく写す用途には向きません。イベント撮影が中心なら、望遠レンズの追加も検討したいところです。
こんな方におすすめ
- 紅葉や風景の色合いにこだわりたい
- イルミネーションや夜景も撮影したい
- 写真の雰囲気を変えて楽しみたい
- 写真だけでなく動画撮影にも挑戦したい
SONY α6700 高倍率ズームレンズキット ILCE-6700M ~動きのあるイベントを本格的に撮影~
お祭りやパレード、動物など、動きのある被写体を撮影する機会が多い方には、ソニーの「α6700」がおすすめです。
約2600万画素のAPS-Cサイズセンサーを搭載した、本格的なミラーレス一眼カメラです。
特に魅力なのが、高性能なオートフォーカス機能。
人物はもちろん、動物や鳥、乗り物などの被写体認識にも対応しています。
動く人物を追いかけながら撮影したいイベントや、動物園などでの撮影にも心強い性能です。
高倍率ズームレンズキットには、E 18-135mm F3.5-5.6 OSSが付属しています。
広角から望遠まで幅広く対応できるため、旅行先の風景やイベントの出演者など、さまざまな被写体を撮影できます。
ボディ内手ブレ補正も搭載されており、写真と動画の両方を楽しみたい方にもおすすめです。
ただし、価格は比較的高めです。気軽な旅行の記録が中心なら、もう少し手頃なカメラでも十分楽しめます。
動く被写体をしっかり撮影したい方や、今後も長く写真・動画撮影を楽しみたい方に向いている一台です。
こんな方におすすめ
- お祭りやパレードを撮影したい
- 動物や乗り物を撮影する機会が多い
- 写真だけでなく動画にもこだわりたい
- オートフォーカス性能を重視したい
OM SYSTEM OM-5 Mark II 12-45mm F4.0 PRO レンズキット ~冬の屋外撮影や雪景色におすすめ~
冬の旅行や雪景色の撮影を楽しみたい方には、「OM SYSTEM OM-5 Mark II」がおすすめです。
このカメラの大きな魅力は、コンパクトなボディに優れた耐環境性能を備えていること。
対応する防滴レンズとの組み合わせで防塵・防滴性能を発揮し、マイナス10℃の耐低温性能も備えています。
雪景色や山間部の観光地など、寒い場所に出かけることが多い方には魅力的なカメラです。
また、ボディ内5軸手ブレ補正も搭載しています。
冬の夜景やイルミネーションなど、三脚を使用しにくい場所での撮影にも役立ちます。
12-45mm F4.0 PROレンズキットは、35mm判換算24~90mm相当の撮影範囲に対応。風景や人物など、おでかけ中のさまざまな写真を撮影できます。
一方、マイクロフォーサーズ規格のセンサーを採用しているため、暗い場所で高速シャッターを使う撮影では、大きなセンサーのカメラと比べて不利になる場合もあります。
それでも、持ち運びやすさと冬の屋外での使いやすさを重視する方には、ぜひ候補に入れてほしい一台です。
こんな方におすすめ
- 雪景色や冬の自然を撮影したい
- 寒い地域へ旅行する機会が多い
- 手ブレ補正性能を重視する
- コンパクトな本格カメラを探している
秋冬のおでかけではどのカメラがおすすめ?
今回ご紹介した6機種は、それぞれ得意な撮影シーンが異なります。
| 撮影したいもの・重視すること | おすすめのカメラ |
|---|---|
| 気軽な旅行・日中の望遠撮影 | Panasonic LUMIX DC-TZ99 |
| 初めてのミラーレス一眼 | Canon EOS R50 |
| 旅行・イベントを一本のレンズで | Nikon Z50II |
| 紅葉の色合い・夜景・街並み | FUJIFILM X-S20 |
| お祭り・パレード・動く被写体 | SONY α6700 |
| 雪景色・寒い場所での撮影 | OM SYSTEM OM-5 Mark II |
初めてカメラを購入するなら、使いやすさとレンズの選択肢を考えて、Canon EOS R50やNikon Z50IIが候補になります。
写真の色合いを楽しみたいならFUJIFILM X-S20、イベント撮影を本格的に楽しみたいならSONY α6700も魅力的です。
また、スマートフォンとは違う望遠性能を手軽に楽しみたい方には、Panasonic LUMIX DC-TZ99という選択肢もあります。
大切なのは、性能の高いカメラを選ぶことだけでなく、自分が撮影したいものに合ったカメラを選ぶことです。
秋冬のイベント撮影で失敗しないためのポイント
イルミネーション撮影ではブレに注意
暗い場所で撮影すると、カメラは光を多く取り込むためにシャッタースピードを遅くすることがあります。
しかし、シャッタースピードが遅いと、手ブレや被写体ブレが発生しやすくなります。
イルミネーションだけを撮影する場合は手ブレ補正を活用し、人物も撮影する場合は、シャッタースピードを速くすることも大切です。
手ブレ補正が優秀なカメラでも、動いている人物を止めることはできません。
特に、夜のパレードやステージイベントでは注意したいポイントです。
イベント会場では撮影ルールを確認
イベントによっては、三脚や一脚、フラッシュなどの使用が制限されている場合があります。
カメラやレンズを購入する際にも、どのような環境で使用するのかを考えておくとよいでしょう。
混雑するイベントでは、大きな機材を持ち歩くよりも、小型のカメラや高倍率ズームレンズ一本のほうが使いやすい場合もあります。
寒い場所から室内に入るときは結露に注意
冬の撮影で気をつけたいのが結露です。
冷たい屋外から暖房の効いた室内へ移動すると、急激な温度変化によってカメラやレンズに結露が発生することがあります。
寒い場所で撮影したあとは、カメラをバッグなどに入れた状態で徐々に室温になじませるようにしましょう。
また、寒い場所ではバッテリーの持ちが悪くなることもあるため、予備バッテリーを準備しておくと安心です。
まとめ
秋冬は、紅葉やイルミネーション、クリスマスイベント、雪景色など、カメラを楽しむ機会がたくさんあります。
スマートフォンでも十分きれいな写真を残せますが、望遠撮影や背景をぼかした写真、細かな撮影設定など、専用カメラならではの楽しみもあります。
今回ご紹介した6機種は、手軽に使えるコンパクトデジタルカメラから、本格的なミラーレス一眼までさまざまです。
カメラを選ぶときには、価格や画素数だけでなく、持ち運びやすさやレンズの種類、撮影したいイベントとの相性も確認してみてください。
お気に入りのカメラが一台あると、いつものおでかけもちょっと違った楽しみ方ができるかもしれません。
今年の秋冬は、きれいな景色や楽しいイベントを写真に残してみてはいかがでしょうか。

