毎日のように猛暑が続くと、外から帰ってきた直後の部屋の暑さがつらいですよね。
帰宅してからエアコンをつけても、部屋が涼しくなるまでには少し時間がかかります。できれば帰宅する少し前に冷房を入れて、涼しくなった部屋に帰りたいところです。
最近のエアコンには、外出先からスマホで操作できる機種もあります。しかし、少し前のエアコンにはスマート機能が付いていないものも少なくありません。
わが家で使っているエアコンにもスマホ操作機能はなく、外出先から操作するには買い替えるしかないと思っていました。
ところが、スマートリモコンを後付けすれば、対応するエアコンなら外出先からスマホで操作できることが分かりました。
今回は、帰宅前にエアコンをつける目的で使いやすそうなスマートリモコンを5商品比較します。
なお、現時点では購入前のため、実際に使用したレビューではありません。メーカーが公表している機能や仕様をもとに、それぞれの違いをまとめています。
スマート機能のないエアコンを外出先から操作する方法
スマート機能のないエアコンを外出先から操作するには、エアコンと同じ部屋にスマートリモコンを設置します。
スマートリモコンが、普段使っている純正リモコンの代わりに赤外線を送ってくれる仕組みです。
外出先でスマホアプリを操作すると、自宅のWi-Fiを経由してスマートリモコンへ指示が届き、スマートリモコンからエアコンへ赤外線が送られます。
対応するエアコンであれば、次のような操作ができます。
・エアコンのON・OFF
・設定温度の変更
・冷房、暖房、除湿などの切り替え
・風量や風向の変更
・決まった時間に自動で運転
・室温を条件にした自動運転
操作できる内容は、スマートリモコンとエアコンの機種、リモコンの登録方法によって異なります。
EchoやAlexaはなくても操作できる
外出先からスマホで操作するだけなら、Amazon Echoなどのスマートスピーカーは必要ありません。
Echoは、「アレクサ、エアコンを26度にして」など、声で家電を操作したい場合に追加するものです。
スマホの画面をタッチして操作する前提なら、スマートリモコンと専用アプリだけで操作できます。
基本的な操作に月額料金はかからない
今回紹介するスマートリモコンは、外出先からの家電操作など、基本的な機能を使うための月額料金は原則かかりません。
すでに自宅にWi-Fi環境がある場合は、基本的にスマートリモコン本体の購入費用だけで始められます。
ただし、メーカーが提供する一部の追加サービスには料金がかかる場合があります。
また、外出先から操作するためには、自宅のWi-Fiルーターとスマートリモコンの電源を常に入れておく必要があります。
購入前に赤外線リモコンか確認する
スマートリモコンで操作できるのは、基本的に赤外線リモコンを使っている家電です。
リモコンをエアコンの方向に向けて操作する一般的なタイプなら、赤外線式である可能性が高くなります。
壁に固定されている有線リモコンや、Bluetoothなどの無線通信を使っているリモコンは、対応していないことがあります。
赤外線式でもすべての機能が確実に使えるとは限りません。購入前にメーカーや型番の対応状況を確認し、設置後は在宅中に動作を試してから外出先で使うのが安心です。
エアコンと同じ部屋への設置が基本
赤外線は壁や扉を通過しないため、スマートリモコンはエアコンと同じ部屋に設置します。
スマートリモコンとエアコンの間に、大きな家具や壁などが入らない場所を選ぶことも大切です。
リビングと寝室など、別々の部屋にあるエアコンを操作したい場合は、基本的に部屋ごとにスマートリモコンが必要になります。
自宅のWi-Fiは2.4GHz帯を確認する
今回紹介する5商品は、セットアップ時に2.4GHz帯のWi-Fi環境が必要です。
現在のWi-Fiルーターは2.4GHzと5GHzの両方に対応しているものが多いため、5GHzを普段使っていても、2.4GHzへ切り替えれば設定できる場合があります。
スマートリモコンを購入する前に、自宅のWi-Fiルーターが2.4GHzに対応しているか確認しておきましょう。
短時間の外出ならつけたままでもよい?
エアコンは、運転を始めて部屋の温度を一気に下げるときに多くの電力を使います。
そのため、短時間の外出なら、電源を切って帰宅後につけ直すよりも、そのまま運転したほうが電気代を抑えられる場合があります。
メーカーの案内では、夏場の20~30分程度の外出なら、エアコンをつけたままにすることが一つの目安とされています。
ただし、実際の電気代は外気温や日当たり、部屋の広さ、住宅の断熱性能、エアコンの性能によって変わります。
近所への買い物など、20~30分程度で戻る場合はつけたままにし、仕事や長時間の買い物などで数時間外出する場合は一度切るという使い分けが分かりやすそうです。
長時間外出する日はエアコンを切り、帰宅する少し前にスマートリモコンから冷房を入れれば、電気の無駄を抑えながら涼しい部屋に帰れます。
毎日ほぼ同じ時間に帰宅する人はタイマーによる自動運転、帰宅時間が変わる人はスマホからその都度操作する方法が使いやすいでしょう。
帰宅前のエアコン操作に使えるスマートリモコン5選
今回比較するのは、次の5商品です。
| 商品 | 搭載センサー | 本体表示・操作 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| SwitchBot ハブ2 | 温度・湿度・照度 | 表示画面・タッチボタン | 室温確認、エアコン状態の同期、Matter対応 |
| SwitchBot ハブミニ(Matter対応) | なし | なし | 必要な機能を絞ったシンプルモデル |
| Nature Remo nano | なし | なし | 価格を抑えて始めやすいエントリーモデル |
| Nature Remo Lapis | 温度・湿度 | なし | 室温確認、節電を支援する機能、Matter対応 |
| LinkJapan eRemote6 | 温度・湿度 | 液晶画面・アクションボタン | 本体表示、物理ボタン、最大30mの赤外線通信 |
価格は販売店やセールによって変わるため、購入時に確認してください。
SwitchBot スマートリモコン ハブ2
SwitchBot ハブ2は、赤外線リモコン機能に加えて、温度・湿度・照度センサーを搭載したモデルです。
外出先からエアコンをつけるだけでなく、スマホで部屋の温度や湿度を確認してから操作できます。
帰宅前にアプリを確認して室温がかなり高くなっていれば、いつもより早めに冷房を入れるといった使い方が可能です。
対応するエアコンでは、純正リモコンから送信された赤外線情報をハブ2が受信し、アプリ上の状態と同期させる機能も利用できます。
一般的なスマートリモコンは、家族が純正リモコンを使うと、アプリ上の表示と実際の設定がずれることがあります。
ハブ2なら、このずれを抑えやすい点も特徴です。
本体には表示画面と2つのタッチボタンがあり、現在の温度や湿度を確認したり、あらかじめ登録した操作を実行したりできます。
販売数の表示は変動しますが、スマートリモコンの中でも多く選ばれている商品の一つです。
SwitchBot ハブ2が向いている人
・外出先から部屋の温度や湿度を確認したい
・帰宅前にエアコンをつけたい
・室温を条件にエアコンを自動運転したい
・純正リモコンも引き続き使いたい
・今後SwitchBot製品を追加する可能性がある
帰宅前のエアコン操作だけでなく、室温確認や自動運転も使いたいなら、今回比較する中では第一候補にしやすい商品です。
SwitchBot ハブミニ(Matter対応)
SwitchBot ハブミニは、エアコンやテレビ、リモコン付き照明などの赤外線家電をスマホから操作できるシンプルなモデルです。
ハブ2のような温湿度センサーや表示画面はありませんが、外出先からエアコンをON・OFFしたり、設定温度を変更したりする基本的な使い方には対応しています。
帰宅前にスマホから冷房を入れられれば十分という場合は、ハブ2より機能を絞ったハブミニでも目的を果たせます。
Matterにも対応しているため、対応するスマートホーム機器やサービスとの連携も可能です。
ただし、ハブミニ単体では部屋の温度や湿度を確認できません。室温も確認したい場合は、SwitchBotの温湿度計などを追加する必要があります。
温湿度計を後から購入すると、最初から温湿度センサーを搭載したハブ2との価格差が小さくなることもあります。
SwitchBot ハブミニが向いている人
・帰宅前にエアコンをつけられれば十分
・室温や湿度の確認は必要ない
・できるだけ購入費用を抑えたい
・SwitchBotのアプリを使いたい
・小型でシンプルな商品がよい
エアコンの遠隔操作だけが目的なら、ハブ2よりも無駄の少ない選択肢です。
Nature Remo nano
Nature Remo nanoは、温度や湿度などのセンサーを搭載していないエントリーモデルです。
外出先からスマホを使って、エアコンやテレビ、照明などの赤外線家電を操作できます。
スマート機能のないエアコンをスマホから操作したいという、基本的な目的には対応しています。
決まった曜日や時間、スマートフォンの位置情報などを条件にした自動操作も可能です。
毎日決まった時刻にエアコンをつけたり、自宅へ近づいたときにエアコンを動かしたりする使い方ができます。
Nature Remo nanoはセンサーを搭載していないため、外出先から部屋の温度や湿度を確認することはできません。
一方、その分機能がシンプルで、Nature Remoシリーズを比較的手頃に始められるのが魅力です。
AmazonでもNature Remoシリーズの中で購入数表示が多く、帰宅前にエアコンをつけるという目的だけなら、選びやすい商品です。
Nature Remo nanoが向いている人
・初めてスマートリモコンを使う
・外出先からエアコンを操作できれば十分
・温度や湿度の確認は必要ない
・Nature Remoシリーズを手頃に始めたい
・Matter対応の商品を選びたい
SwitchBotにこだわりがなく、必要最低限の機能で始めたい人の候補になります。
Nature Remo Lapis
Nature Remo Lapisは、温度・湿度センサーを搭載したスマートリモコンです。
スマート機能のないエアコンでも、対応する機種であれば、外出先からスマホで電源を入れたり、設定温度を変更したりできます。
帰宅前に部屋の温度や湿度を確認して、かなり暑くなっている日は早めに冷房を入れるといった使い方ができます。
温度や湿度、時刻、スマートフォンの位置情報などを条件に、家電を自動で操作することも可能です。
室温が設定した温度を超えたら冷房を入れる、決まった時刻にエアコンをつけるといった設定にも対応しています。
Nature Remo Lapisには、エアコンの設定温度を自動で調整して節電を支援する「オートエコ」機能があります。
現在の室温と設定温度の差などを踏まえ、効率のよいタイミングで運転を始める「コスパ起動」にも対応しています。
また、温度・湿度センサーから室内の暑さ指数を推定し、危険度が高くなった場合にスマートフォンへ通知する機能もあります。
猛暑対策を目的にスマートリモコンを選ぶ場合は、帰宅前の操作だけでなく、室内環境の確認にも使いやすい商品です。
Nature Remo Lapisが向いている人
・外出先から部屋の温度と湿度を確認したい
・温度や湿度を条件にエアコンを自動操作したい
・エアコンの節電も意識したい
・室内の暑さ指数を確認したい
・Nature Remoシリーズの多機能モデルを選びたい
帰宅前にエアコンをつけるだけならNature Remo nanoでも十分ですが、室温や湿度の確認まで求めるならLapisが候補になります。
LinkJapan eRemote6
LinkJapan eRemote6は、温度・湿度センサーと液晶画面を搭載したスマートリモコンです。
赤外線リモコンで操作するエアコンやテレビ、照明などを登録すれば、HomeLinkアプリを使って外出先から操作できます。
帰宅前にスマホからエアコンをつけられるだけでなく、現在の室温や湿度を確認してから、冷房を入れるタイミングや設定温度を決められます。
温度や湿度を条件にした自動操作にも対応しているため、室温が設定した温度を超えたらエアコンをつけるといった使い方も可能です。
本体の液晶画面には、温度や湿度、時刻などが表示されます。
スマートフォンを開かなくても部屋の状態を確認できるため、普段は温湿度計や時計としても使えます。
本体には2つのアクションボタンがあり、合計6つの操作を登録できます。
スマートフォンを開かなくても、ボタンを押してエアコンや照明などを操作できるのが特徴です。
赤外線の通信距離は、見通しのよい環境で最大30mとされています。
広めのリビングで使う場合や、スマートリモコンとエアコンを少し離して設置したい場合にも候補になります。
ただし、赤外線は壁や扉を通過しません。最大30mという距離も、家具などの障害物がない環境での目安です。
LinkJapan eRemote6が向いている人
・外出先からエアコンを操作したい
・部屋の温度と湿度を確認したい
・本体でも温度や湿度、時刻を確認したい
・スマホを開かずにボタンでも操作したい
・赤外線の通信距離が長い商品を選びたい
・家族みんなで使いやすい商品がよい
液晶画面と物理ボタンがあるため、スマートフォンだけでなく、本体からも家電を操作したい家庭に向いています。
5商品の選び方
5商品とも、対応するエアコンであれば、外出先からスマホで冷房をつける目的に使えます。
違いが出るのは、部屋の温度や湿度を確認したいか、本体からも操作したいか、どのメーカーの製品と組み合わせたいかという点です。
機能のバランスを重視するならSwitchBot ハブ2
部屋の温度と湿度を確認してからエアコンを操作したい場合は、SwitchBot ハブ2が使いやすそうです。
対応するエアコンでは純正リモコンとの状態同期にも対応しているため、家族が普段のリモコンを使う家庭にも向いています。
帰宅前のエアコン操作だけでなく、今後ほかのSwitchBot製品を追加する可能性がある人にも選びやすいモデルです。
安く始めるならハブミニかNature Remo nano
外出先からエアコンをつけられれば十分で、室温の確認が必要ない場合は、SwitchBot ハブミニまたはNature Remo nanoが候補です。
SwitchBot製品を今後追加する可能性があるならハブミニ、Nature Remoシリーズを使いたいならnanoという分け方ができます。
どちらもセンサーを搭載していないため、現在の室温を確認してから操作したい人には向きません。
温湿度確認や節電機能を重視するならNature Remo Lapis
Nature Remoシリーズで部屋の温度や湿度まで確認したい場合は、Lapisが候補です。
温湿度を条件にした自動操作に加えて、エアコンの節電を支援する機能や、暑さ指数の通知機能も備えています。
帰宅前の操作だけでなく、猛暑時の室内環境を確認したい人に向いています。
本体の画面やボタンも使いたいならeRemote6
スマートフォンからの操作に加えて、本体でも温度や湿度を確認したい場合は、eRemote6が候補です。
液晶画面と物理ボタンがあるため、スマートフォンの操作に慣れていない家族がいる家庭でも使いやすくなっています。
赤外線の通信距離が長い点も、広めの部屋では選ぶ理由になります。
まとめ
スマート機能のないエアコンでも、赤外線リモコン式であれば、スマートリモコンを使って外出先から操作できる可能性があります。
Echoなどのスマートスピーカーは必須ではありません。スマートフォンの画面から操作する場合は、スマートリモコンと自宅のWi-Fi環境があれば利用できます。
今回比較した5商品は、それぞれ次のような人に向いています。
・機能のバランスを重視するならSwitchBot ハブ2
・エアコンの遠隔操作だけならSwitchBot ハブミニ
・価格を抑えてシンプルに始めるならNature Remo nano
・温度や湿度、節電機能を重視するならNature Remo Lapis
・液晶画面や本体ボタンを重視するならLinkJapan eRemote6
帰宅前にエアコンをつけることだけが目的なら、温湿度センサーのないSwitchBot ハブミニやNature Remo nanoでも十分です。
一方、猛暑の日に使うことを考えると、外出先から部屋の温度を確認できるモデルのほうが、冷房を入れるタイミングを判断しやすくなります。
スマートフォンを中心に使うならSwitchBot ハブ2やNature Remo Lapis、本体の画面やボタンも使いたいならLinkJapan eRemote6が候補です。
今回の目的では、温度と湿度を確認でき、対応するエアコンでは純正リモコンとの状態のずれも抑えやすいSwitchBot ハブ2が第一候補です。
ただし、帰宅前にエアコンをつける機能だけが必要なら、ハブミニやNature Remo nanoを選んだほうが購入費用を抑えられます。
短時間の外出ではエアコンをつけたままにし、仕事などで長時間留守にする日は一度切って、帰宅前にスマートリモコンから冷房を入れる使い方が現実的です。
エアコンを買い替えなくても、スマートリモコンを追加するだけで、暑い部屋へ帰宅する負担を少し減らせそうです。
