スマートフォンのイヤホンジャック非搭載化が進み、「USB-C(タイプC)接続の有線イヤホン」が再び注目されています。バッテリー不要で即挿し使用でき、音の遅延も少ないため、動画視聴やオンライン授業、ゲーム使用でも安心です。この記事では、タイプC有線イヤホンを選ぶ際のポイントを詳しく解説し、そのうえでおすすめの5機種に触れます。
(※商品詳細は下の「おすすめ5選」見出しをご参照ください)
タイプC有線イヤホンを選ぶべき理由
タイプC有線イヤホンには、次のようなメリットがあります。
まず、ケーブル接続なのでペアリングなどの手間がなく、スマホやタブレットに直接挿せばすぐ使えます。バッテリーを必要としないため、充電を忘れて使えなくなる心配もありません。
さらに、音が伝達される経路が短くなるため、音の遅延が少なく、動画やゲームで映像と音がズレてしまうストレスを軽減できます。アナログ変換の工程が少ないデジタル接続モデルも多く、クリアで安定した再生が期待できます。
加えて、小物を失くしがちな方にとって、有線接続はケーブルの存在が手がかりとなるため、無線タイプよりも「置き忘れ」「紛失」のリスクを下げられるのも見逃せないポイントです。
選び方のポイント
タイプC有線イヤホンを選ぶ際には、以下の項目に注目しておくと失敗しにくくなります。
ケーブルの構造・耐久性
毎日持ち歩いて使用するなら、ケーブルの素材やプラグ根元の補強が重要です。断線しやすい細めのケーブルや柔軟性の乏しい構造では長期間の使用に耐えない可能性があります。バッグやポケットに入れたり外出先で扱ったりする機会が多ければ、太めまたは編み込み構造のケーブル、プラグ根元がしっかり補強されているモデルを検討しましょう。
装着感・耳へのフィット性
イヤホン本体の形状やイヤーピース(チップ)のサイズが耳に合っていないと、外れやすかったり装着時に違和感を覚えたりします。長時間使うことが多いのであれば、軽量設計で耳に負担が少ないタイプが望ましく、装着中の快適さを重視すべきです。また遮音性を求めるならカナル型(耳栓型)が、開放感を重視するならインナーイヤー型が適しています。
音質の傾向・再生環境との相性
モデルによって低音が強め、高音がクリア、全体にバランス型など異なります。動画視聴や通話中心ならバランス重視、音楽鑑賞や低音重視なら低音寄り、語学学習や録音音源のチェック用途なら中高音クリア型が向いています。またスマホやタブレット、PCなど複数の機器と併用するなら、その機器の出力特性も確認しておきましょう。
接続端子・互換性を確認
USB-Cポートを搭載した機器が前提となるため、スマートフォン・タブレット・PCの端子形状を必ず確認してください。3.5mmジャックしかない機器と併用したい場合は、USB-C → 3.5mm変換アダプターの要否を検討すると安心です。また、USB-C接続でも「デジタル音声出力(DAC内蔵)」「アナログ音声対応」など仕様が異なるため、「Hi-Res対応」「対応コーデック」など気になる方は製品仕様をチェックしておくと良いでしょう。
携帯・保管時の扱いやすさ
有線モデルはケーブルの絡まりやすさ、取り回しのしやすさも実用面で重要です。ケーブル長が適切か、絡まりにくいフラットケーブルや収納用ポーチが付属しているかを確認しましょう。外出先で使う頻度が高いなら、ケーブルが身体に当たったときに意図せず引っ張られない構造が望ましいです。
タイプC有線イヤホンの活用シーン
タイプC有線イヤホンは、日常のさまざまなシーンで活躍します。通勤・通学の動画視聴では接続の手軽さと遅延の少なさがメリットになります。オンライン会議やリモート授業では、音声が途切れにくく安定して聞ける点が安心感につながります。音楽鑑賞やゲーム用途では、ケーブルを介する分だけ音のズレが少なく、タイミングを重視する場面でも活用できます。
また、ワイヤレスイヤホンを落としてしまった経験がある方や、充電切れを起こして慌てた経験がある方にとっては、有線タイプが“無駄のない”選択肢となります。ケーブルがあることで「どこに置いたか分からない」という状況も軽減でき、特にバッグの中で紛失しやすいアイテムを持つ方には向いています。
まとめ
タイプCの有線イヤホンは、接続の手軽さ、音の安定性、紛失リスクの低さという明確な強みを持っています。ケーブルの耐久性、装着感、音質特性、互換性、携帯性といったポイントを押さえれば、自分のライフスタイルに合ったモデルを選べます。動画視聴、会議、ゲーム、音楽鑑賞など用途を問わず活用できるため、2025年11月時点でも十分おすすめできる選択肢です。次に、おすすめの5モデルを紹介します。
【2025年11月厳選】タイプC有線イヤホンの選び方とおすすめ5選
Apple USB-C EarPods タイプCでそのまま使えるApple純正の安心品質イヤホン
特徴
Apple純正のUSB-C接続イヤホンで、iPhoneやiPadに挿すだけで使えるシンプルさが魅力です。設定不要で即使用でき、ワイヤレスのように接続が切れたり、充電が切れたりする心配がありません。EarPodsの形状は長年改良されてきた“耳に負担が少ない設計”で、長時間の動画視聴や通話でも疲れにくく、多くのユーザーに支持されています。
音はクリアで聞き取りやすく、人の声を中心にバランスよく再生できるため、オンライン会議、通話、動画視聴など普段使いとの相性が非常に良いモデルです。リモコンとマイクも純正品質で、通話の音も安定し、動画の再生・停止もスムーズに操作できます。
ケーブル付きのため紛失しにくく、カバンやポケットからサッと取り出してすぐ使える利便性も魅力です。ワイヤレスを何度も失くしてしまったり、接続トラブルに疲れた方にとって“戻れる安心感”のあるモデルです。
スペック
ドライバー
Apple独自設計のダイナミックドライバー
声が聞き取りやすく、音の輪郭が明瞭な再生に特化した設計です。
再生周波数特性
広帯域に対応
低音は豊かに響き、高音はシャープになりすぎず自然な聞きやすさを実現しています。
マイク/リモコン
手元操作対応
通話応答・音量調整・再生/一時停止がスムーズに行え、移動中でも扱いやすい仕様です。
ケーブル長
約1.2m
ポケットにスマホを入れたままでもちょうど使いやすく、取り回ししやすい長さです。
接続端子
USB Type-C
iPhone 15シリーズ以降や最新iPadにそのまま使える純正仕様です。
おすすめポイント
- Apple純正ならではの安定した接続と、クリアで聞き取りやすい音質が魅力です。
- 長時間使っても耳が痛くなりにくく、通勤通学や動画視聴に特に向いています。
- 有線タイプなので“充電切れ”や“Bluetoothがつながらない”というトラブルがありません。
- マイク品質が高く、オンライン会議・電話・音声通話で相手に声が伝わりやすい設計です。
- ワイヤレスを落としやすい人でも紛失リスクを減らせる安心感があります。
注意点/購入前の補足
- インナーイヤー型のため、遮音性はカナル型より低く、騒がしい場所では外音が入りやすい場合があります。
- 低音を強く求める方は、別のカナル型モデルと比較したほうが満足度が高くなります。
- 有線ケーブルのため、収納時には軽く巻いて保管するなど扱い方に気をつけると長持ちします。
PHILIPS TAE1018USB‑C ハイレゾイヤホン ハイレゾ品質をタイプCで手軽に楽しむエントリーモデル
特徴
USB-C接続で直接スマートフォンに挿せる有線イヤホン。変換アダプターを使う手間がなく、抜け目なく使える仕様です。14.2mmの大型ドライバーを搭載しており、低域から高域まで豊かに再生できる設計なので、音楽鑑賞や動画視聴で“音を良く聴きたい”というニーズに応えるモデルです。インラインリモコン付きで、通話や再生操作も手元で完結するため、通勤・通学でスマホを操作しながら使いたい方にも便利です。
ケーブル付きの有線方式なので、「片方だけ失くした」「充電が切れた」などワイヤレスでありがちなトラブルを避けやすく、紛失しがちなイヤホンを使い慣れていない方にも安心です。価格を抑えながらハイレゾ対応という点も“まず試してみたい”方には嬉しい内容です。
スペック
ドライバー
14.2mm ダイナミックドライバー
大型ユニット採用により、音の広がりや低音の重みを感じやすい構造です。
インピーダンス
32Ω
スマートフォンなど一般的な機器で音量を確保しやすく、扱いやすい設定です。
感度
108dB (1kHz)
比較的少ない入力でもしっかり音が出るため、静かな環境だけでなく騒がしい環境でも聞きやすさが向上します。
再生周波数帯域
20Hz〜40,000Hz
人が聴ける範囲をカバーしつつ、それ以上の帯域まで対応しており、音楽の細かなニュアンスや臨場感を楽しむことができます。
ケーブル長
1.2m
ポケットやカバンにスマホを入れたままでも使いやすい長さで、日常利用にも適しています。
接続端子
USB Type-C
最新スマートフォン・タブレット等に直接挿して使えるので、変換アダプターを用意する必要がありません。
おすすめポイント
- コストを抑えつつ音質にこだわりたい方に向いたモデルです。
- タイプC接続なので、イヤホンジャック非搭載のスマホとの相性も良く、持ち替え機器が多い方にも安心です。
- ケーブル付きという仕様が“紛失しにくさ”につながり、日常使いでの安心感があります。
- 大型ドライバーによる音の厚みとハイレゾ対応が、動画・音楽・通話用途すべてで使える汎用性を持っています。
注意点/購入前の補足
- インナーイヤー型(耳への入れ込みが少ないタイプ)なので、遮音性を重視する環境ではカナル型モデルと比べて外音が入りやすい点にご留意ください。
- 有線タイプなので、ケーブルの取り回しや収納には少し気配りが必要です。バッグに入れて持ち運ぶ方は、ケーブルクリップやポーチを併用すると使い勝手が向上します。
- スマホのUSB Type-Cポートの音声出力仕様(アナログ/デジタル)によって音質が変わる可能性があるため、使う機器側の仕様も簡単に確認しておくと安心です。
FIIO JD10 Type-C 高解像度で音を楽しめるオーディオブランドの本格USB-C有線イヤホン
特徴
オーディオ専門ブランドとして知られるFIIOのType-C対応有線イヤホンで、クリアで厚みのあるサウンドを楽しみたい方に向いたモデルです。スマートフォンに直接接続するだけで音質を最大限に引き出せるよう設計されており、音の分離感や透明感が高く、普段使いのイヤホンから一歩アップグレードしたいユーザーにぴったりです。
高音域の伸びとボーカルの抜けが良く、音楽の細かいニュアンスまで自然に再現します。ゲームや動画でもセリフや効果音が明瞭で、音のズレが少ないためタイミングが要求されるシーンでも使いやすいのが魅力です。カナル型のため遮音性が高く、外出先や移動中でも音に集中できます。
ケーブルは耐久性の高い構造で、通勤通学など毎日の使用にも向いています。リモコンを搭載しているため、音量調整や再生・通話操作を手元で簡単に行え、扱いやすさも十分確保されています。
スペック
ドライバー
高精度ダイナミックドライバー
細かい音の変化をしっかり再現し、音楽の繊細なニュアンスまで表現しやすい構造です。
インピーダンス
16Ω前後
スマートフォンで鳴らしやすい低めの数値で、音量が取りやすく、低音の迫力も感じやすいバランスです。
音圧感度
高感度設計
軽い音量でもしっかり聴こえるため、環境音が多い場所でも聞き取りやすい特徴があります。
再生周波数帯域
広帯域対応
低音から高音までレンジが広く、ジャンルを問わず自然で立体感のある音を楽しめます。
ケーブル仕様
絡みにくい高耐久ケーブル
毎日持ち運ぶ人でも断線しにくく、長期間使いやすい構造です。
接続端子
USB Type-C
最新スマートフォンやタブレットにそのまま接続し、安定した音質で利用できます。
おすすめポイント
- 音楽の細部まで楽しみたい“音質重視派”に強くおすすめできる仕上がりです。
- オーディオブランドならではの自然な音の広がりで、普段使いでもワンランク上の音を体感できます。
- 遅延の少なさが重要なゲーム・動画用途でも快適で、音の聞き取りやすさが大幅に向上します。
- カナル型で遮音性が高いため、移動中や静かに集中したい場面でも使いやすいモデルです。
注意点/購入前の補足
- カナル型は密閉感が強いため、耳に圧迫感を感じやすい方はフィット感の調整が必要です。
- 音質重視設計のため、ラフに使うより“しっかり聴く”用途に向いています。
- ケーブルがある分、収納方法によっては絡まることがあるため、ポーチと併用すると快適です。
UGREEN タイプC有線HiFiイヤホン 音質にこだわる人のための高コスパUSB-C接続モデル
特徴
スマートフォンやタブレットのタイプCポートにそのまま接続できる有線イヤホンで、「充電切れの心配なし」「接続トラブルなし」の安心感があります。ハイレゾ相当の音質をうたっており、低音から高音までクリアに聴き取りたい音楽好きの方や、動画・映画の音声をしっかり楽しみたい人にも向いています。ケーブル付きの安定した構造とマイク&リモコン付き操作可能な仕様は、通勤通学中の使用やオンライン通話にも適しています。また、価格を抑えながら音質・利便性を両立しており、「ワイヤレスで充電切れに困った」「片方だけ失くした」という経験のある方にも有線モデルへの乗り換えをおすすめできます。
スペック
ドライバー/音質設計
大口径ドライバーを搭載しており、一般的なエントリーモデルよりも音の厚みを感じやすく設計されているため、音楽鑑賞でも満足感を得やすいです。
ケーブル長・接続端子
ケーブル長は約1.2m前後で、バッグやポケットにスマホを入れたままでもストレスなく使えます。接続端子はUSB Type-Cなので、3.5mmジャックが廃止された最新スマホでも変換なしで利用できます。
マイク・操作リモコン付き
通話や音量調整、再生・一時停止などの操作がリモコンで手元で完結するため、スマホをポケットから取り出しにくい状況でも快適に使えます。
おすすめポイント
- 有線タイプならではの「音が途切れにくい」「遅延が少ない」メリットが明確で、動画視聴やゲーム、語学学習など、タイミングのずれが気になる用途でも安心です。
- ケーブル付き構造のおかげで「どこに置いたか分からなくなる」リスクが下がり、小物を失くしがちな方には有線選択が安心です。
- USB-C接続なので最新の機器との互換性が高く、変換アダプターを別途用意する手間を省けます。
- 音質重視ながら価格を抑えたモデルなので、「まずはタイプC有線イヤホンを試してみたい」という方にも適しています。
注意点/購入前の補足
- 有線モデルなのでケーブルが絡まりやすい環境では、収納時のケーブル管理を意識する必要があります。持ち運び用のポーチやケーブルクリップを併用すると快適さがさらに増します。
- 接続する機器によっては、USB-C端子でも音声出力仕様(アナログ/デジタル)に違いがあるため、最適な音質を求める場合は接続機器の仕様を確認しておくと安心です。
- カナル型/インナーイヤー型それぞれに装着感の違いがあるため、耳の形や好みによってはイヤーピースの交換やフィット感の調整が必要になる場合があります。
PGA USB Type-C ステレオイヤホン PG-SEIE2 長時間でも疲れにくく使いやすい低負担インナーイヤーモデル
特徴
スマートフォンに挿すだけで使えるシンプルさと、軽い装着感が魅力のタイプC対応イヤホンです。イヤホンジャックがない機種でも変換アダプターなしでそのまま利用できるため、動画視聴やオンライン通話など日常のあらゆる用途で使いやすい設計になっています。
インナーイヤー型のため耳の奥に押し込む必要がなく、長時間つけても痛くなりにくいのが特長です。大きめのドライバーを採用していることで、普段使いでは十分な音の厚みがあり、音声が聞き取りやすく、音楽・映画・通話すべてが自然なバランスで楽しめます。
リモコンを搭載しているため、再生・停止・通話などを手元で操作でき、移動中でもストレスなく扱えるのも便利なポイントです。有線ならではの“紛失しにくさ”も強く、ワイヤレスで経験しがちな「片方だけなくした」「充電切れて使えない」を防げる安心感があります。
スペック
ドライバー
φ14.2mm
一般的なイヤホンよりやや大きいサイズで、低音の厚みと広がりを感じやすく、音の輪郭もはっきりしやすい構造です。
インピーダンス
32Ω
スマートフォン向けとして最も扱いやすい値で、音量が確保しやすく、音質のバランスが安定しやすい設定です。
音圧感度
105dB
少ない音量でもクリアに聞こえやすいため、電車内や混雑した場所でも音の聞き取りやすさが向上します。
再生周波数帯域
20Hz〜20kHz
人が聴き取れる音域をカバーしており、動画・音楽・通話すべてが自然で聞きやすい仕上がりです。
ケーブル長
約1.2m
バッグやポケットにスマホを入れたままでも使いやすい、日常利用にちょうど良い長さです。
接続端子
USB Type-C
最新スマホとの相性が良く、差し込むだけですぐ使える便利さがあります。
おすすめポイント
- ワイヤレスのようなペアリング不要で、挿してすぐ使える手軽さが大きな魅力です。
- 軽い装着感で耳が疲れにくく、長時間の動画視聴や通話に向いています。
- ケーブル付きのため紛失リスクが低く、イヤホンをよく落とす方でも安心です。
- 大きめドライバーが生む自然な音質で、普段使いの音楽・動画が快適になります。
注意点/購入前の補足
- インナーイヤー型のため、周囲の騒音が多い場所では遮音性が低く感じる場合があります。
- ケーブルが絡まりやすい環境では、ポーチやケーブルホルダーを併用すると快適さが増します。
- 音質は「聞き取りやすさ」優先の設計で、重低音を強く求める方は別モデルと比較するのがおすすめです。


