暑い季節、エアコンの風が届きにくい車の後部座席や、電源のないキャンプ場、料理中のキッチンなど、「ここに少し風がほしい」と感じる場面は意外と多いものです。
そこで今回は、車内向けのUSBファンから、大風量のハンディファン、キャンプで使えるライト一体型まで、用途の異なる5商品を紹介します。
単純な性能ランキングではなく、使う場所や目的に合わせて選ぶための比較です。
ポータブルファン5商品の比較
| 商品 | タイプ・電源 | 重量の目安 | 特に向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 無印良品 MJ-CLF1 | 充電式クリップ型 | 約500g | 自宅、デスク、キッチン |
| カシムラ KJ-216 | USB-A給電・車載型 | 約140g | 走行中の車内 |
| ゴリラの扇風機 GRF-2601B | 充電式ハンディ型 | 約340g | 通勤、屋外イベント |
| Coleman アウトドアマルチライトファン | 充電式・ライト一体型 | 約500g | テント、キャンプ |
| LOGOS マルチ na どこでも扇風機 | 充電・AC・乾電池 | 約1.2kg | キャンプ、自宅、停電時 |
1.無印良品「置いても使える 充電式クリップファン」MJ-CLF1
置く・はさむ・吊るすの3WAYで使える
日常のさまざまな場所で使いやすいのが、無印良品の「置いても使える 充電式クリップファン」です。
机や棚にそのまま置くほか、クリップではさんだり、裏側のリングを使って吊るしたりできる3WAY仕様。コードレスなので、キッチンや洗面所、デスク周りなど、必要な場所へ移動させやすいのが魅力です。
風量は微風・弱・中・強の4段階。15分と30分のオフタイマーも搭載しています。連続使用時間の目安は、強で約4時間、微風で約19時間です。USB Type-Cで充電できますが、充電器は付属していません。
こんな人におすすめ
家の中を中心に、場所を変えながら使いたい人に向いています。クリップ式なので、通常の卓上ファンでは置きにくい場所にも設置しやすい一台です。
気になる点
約500gあるため、バッグに入れて毎日持ち歩くというより、自宅や職場、車内へ必要なときだけ持ち込む使い方が合っています。
2.カシムラ「USBミニ扇風機 エアコン取り付け」KJ-216
エアコンの風を届けたい方向へ送れる車内向けファン
車内で使うことを重視するなら、カシムラのKJ-216が分かりやすい選択肢です。
車のエアコンフィンをクリップではさみ、USB-A電源につないで使用します。風量は弱・中・強の3段階。ボールジョイントによって上下左右の角度を調整できます。
ケーブルは約1.2mあり、面ファスナー付きの手元スイッチも付属。運転席から操作しやすい位置にスイッチを固定できます。本体は約140gと軽量です。
こんな人におすすめ
エアコンの風が届きにくい後部座席や、運転席・助手席の一部分へ補助的に風を送りたい人に向いています。
充電池を内蔵していないため、バッテリー残量を気にせず使えるのも車内用としての利点です。
気になる点
USB電源は付属しておらず、定格5V・1A以上のUSB Type-A電源が必要です。また、車種やエアコン吹き出し口の形状によっては取り付けられない場合があります。購入前にフィンの形状や周辺のスペースを確認しましょう。
3.ドウシシャ「ゴリラの扇風機」GRF-2601B
顔全体へ一気に風を届ける大型ハンディファン
外出時の風量を重視するなら、インパクトのある商品名と大きなファンが特徴の「ゴリラの扇風機」が候補になります。
羽根径は約13.5cm。本体サイズは幅約16.5cm、高さ約29cmと、一般的なハンディファンより大きめです。その分、顔の広い範囲へ風を届けやすくなっています。
風量は弱・中・強に、さらに強力な「G(ゴリラ)モード」を加えた4段階。連続使用時間の目安は、Gモードで約2時間、強で約3時間、中で約5時間30分、弱で約10時間です。
手持ちと卓上の2WAY
手に持って使うだけでなく、本体を折りたたむと卓上ファンとして使用できます。USB Type-C充電に対応し、バッグの中での誤作動を防ぐ2段階スイッチも採用されています。
こんな人におすすめ
通勤や屋外イベント、スポーツ観戦などで、コンパクトさよりも風の広がりや強さを優先したい人に向いています。
暑い屋外から電車や建物へ入った直後など、短時間でしっかり風を浴びたい場面でも使いやすそうです。
気になる点
本体は約340gあるため、小型のハンディファンより持ち運び時の存在感があります。また、Gモードは充電中には使用できません。
4.Coleman「アウトドアマルチライトファン」ブラウン
送風・換気・照明を一台でこなす
キャンプでの多機能性を重視するなら、コールマンのアウトドアマルチライトファンが魅力的です。
ファンとして風を送るだけでなく、テント内の空気を排出するベンチレーションモードと、最大約330ルーメン相当のLEDライトを搭載しています。
卓上に置く、フックで吊り下げる、対応テントへ取り付けるといった使い方ができ、市販のカメラ用三脚にも対応。専用リモコンと収納ケースも付属しています。
長時間使えるファンモード
ファンモードの連続使用時間は、Highで約6時間30分、Mediumで約13時間、Lowで約27時間。ファンとライトを同時に使うこともできます。
本体は約500gで、4,800mAhのリチウムイオン電池を搭載しています。
こんな人におすすめ
テント内の送風、換気、照明をできるだけ少ない道具でまとめたい人に向いています。
就寝時は天井から吊り下げて弱い風を送り、日中は卓上ファンとして使うなど、キャンプ中の場面に合わせて使い分けられます。
気になる点
車内用のファンというより、テントやキャンプサイトでの使用に適した商品です。また、対応テントへの取り付けには、設置方法や対応条件の確認が必要です。
5.LOGOS「マルチ na どこでも扇風機」
充電・AC・乾電池の3電源に対応
電源の選択肢を重視するなら、LOGOSの「マルチ na どこでも扇風機」が便利です。
内蔵バッテリーによるコードレス運転に加え、AC100Vと単一アルカリ乾電池8本にも対応しています。キャンプ場では充電池、自宅ではAC電源、停電時には乾電池というように、状況に応じて電源を選べます。
風量は強・弱の2段階で、ファン部分は上下に約120度動かせます。本体は約1.2kg、薄型で持ち運びやすい形状です。
乾電池なら長時間運転も可能
内蔵バッテリーでの作動時間は、強で約4時間30分、弱で約5時間30分。単一アルカリ乾電池を使用した場合は、強で約35時間、弱で約41時間が目安です。
こんな人におすすめ
キャンプや自宅だけでなく、停電時など電源を確保しにくい場面も考えて選びたい人に向いています。
気になる点
今回の5商品の中では最も大きく、約1.2kgあります。徒歩で持ち歩く用途より、車でキャンプ場やレジャー施設へ運ぶ使い方が適しています。
乾電池で使用する場合は、単一アルカリ乾電池8本を別途用意する必要があります。
用途別に選ぶならどれ?
自宅で幅広く使うなら「無印良品」
置く・はさむ・吊るすの3通りで使え、キッチンや洗面所、デスクなどへ移動させやすいのが魅力です。
車内で使うなら「カシムラ KJ-216」
車のエアコン吹き出し口に固定でき、冷気を届けたい方向へ調整できます。充電池を内蔵していない点も、車内向けとして分かりやすい特徴です。
外出先で風量を求めるなら「ゴリラの扇風機」
小ささよりも、顔の広い範囲へ届く風を重視したい人向け。商品名や見た目にもインパクトがあり、今回の5商品の中でも個性が際立っています。
テントで使うなら「Coleman」
送風だけでなく、換気と照明にも対応。キャンプ用の荷物を少しでもまとめたい人に適しています。
電源の安心感で選ぶなら「LOGOS」
充電、AC、乾電池の3方式に対応しているため、電源環境が変わっても使い続けやすい商品です。
酷暑の車内では「置きっぱなし」に注意
充電式ファンの多くにはリチウムイオン電池が使われています。消費者庁は、炎天下の車内など高温になる場所へ、ハンディファンを含むリチウムイオン電池使用製品を短時間でも放置しないよう注意を呼びかけています。
JAFのテストでは、気温35℃の炎天下でエンジンを停止すると、約30分後に車内温度が約45℃へ達しています。
車内でポータブルファンを使用するときは、次の点を意識しましょう。
- 乗車中に補助送風として使用する
- 降車時には充電式ファンを車外へ持ち出す
- 車内や直射日光の下で充電しない
- 落下や強い衝撃を受けた製品は状態を確認する
- 異臭、膨張、異常な発熱があれば使用を中止する
ポータブルファンは風を送るための補助アイテムであり、酷暑の車内でエアコンの代わりになるものではありません。
まとめ
ポータブルファンは、同じ「扇風機」でも得意な場面が大きく異なります。
普段使いのしやすさなら無印良品、車内の補助送風ならカシムラ、外出時の大風量ならゴリラの扇風機、テントでの多機能性ならColeman、キャンプや停電時の電源対応ならLOGOSが有力です。
持ち運びやすさだけで選ぶのではなく、どこへ置くのか、誰に風を届けたいのか、どの電源を使うのかまで考えると、自分に合った一台を見つけやすくなります。
※仕様や価格、在庫状況は変更される場合があります。購入前にメーカー公式サイトと取扱説明書をご確認ください。
