
使用目的に合ったタイプを見極める
プリンター複合機は、印刷だけでなくコピーやスキャナー、FAX機能まで備えた多機能モデルです。しかし、家庭用とビジネス用では求められる機能が異なります。家庭用なら写真印刷や年賀状作成に強いインクジェット複合機が人気ですが、オフィスや在宅ワーク中心の用途なら、大量印刷に向いたレーザー複合機の方が効率的です。まずは自分がどんな場面で使うのかを整理することが、失敗しない選び方の第一歩です。
インクジェットかレーザーかを選ぶ
複合機を選ぶ際の大きな分岐点が「インクジェット」と「レーザー」です。インクジェットは写真やカラー印刷に強く、発色の美しさや細かい表現力に優れています。そのため、家庭での写真印刷やカラー資料作成に向いています。一方レーザーは印刷スピードが速く、文字がくっきりと出力されるため、大量の文書を効率よく印刷したい人におすすめです。コストやメンテナンス性も含めて比較することで、自分に合った方式が見えてきます。
印刷コストとランニングコストを確認する
プリンターを選ぶ際に見落としがちなのが、インクやトナーの交換コストです。特にインクジェット複合機は本体価格が安くても、インク代がかさむとランニングコストが高くなる場合があります。そのため、エコタンク方式や互換インクに対応したモデルを選ぶと長期的にお得です。レーザー複合機はトナー代が高めですが、1本あたりの印刷枚数が多いため、結果的に1枚あたりのコストは安くなるケースもあります。
接続方法と使いやすさを考える
最近のプリンター複合機はUSB接続だけでなく、Wi-FiやBluetoothに対応しており、スマホやタブレットから直接印刷できるのが便利です。特に在宅ワークや家族で共有する場合は、ワイヤレス接続対応モデルがおすすめです。また、操作パネルがタッチ式かどうかや、アプリとの連携のしやすさも日常の使いやすさに直結します。
サイズと設置場所を確認する
複合機はコピーやスキャン機能を搭載している分、本体が大きくなりがちです。家庭用ならデスクや棚に収まるコンパクトタイプを選ぶと置き場所に困りません。一方、オフィス用途なら大量給紙トレイを備えた大型モデルの方が業務効率を高められます。設置場所をあらかじめ確認してから選ぶと失敗を防げます。
追加機能で利便性を高める
FAX機能や自動両面印刷、ADF(自動原稿送り装置)といった機能は、ビジネス用途で特に役立ちます。例えば契約書や複数ページの資料をスキャンする際にADFがあれば、1枚ずつセットする手間が省けます。家庭用であっても、両面印刷があると用紙代を節約でき、環境にも優しい選択になります。
総合的に比較して最適なモデルを選ぶ
プリンター複合機は「方式(インクジェット or レーザー)」「印刷コスト」「接続方法」「サイズ」「追加機能」のバランスで最適なモデルが決まります。安さだけで選んでしまうと後からランニングコストに悩まされることも多いため、長期的な使い勝手を見据えて選ぶことが大切です。家庭用かビジネス用か、自分の利用シーンに合った一台を見つけることが満足度の高い選び方につながります