ルーターの選び方｜快適なネット環境を整えるために知っておきたいポイント

通信速度と規格をチェックする

ルーター選びでまず大切なのは通信規格と速度です。近年主流となっているWi-Fi 6（IEEE802.11ax）対応モデルは、従来のWi-Fi 5に比べて通信速度が大幅に向上し、複数台のデバイスを同時に接続しても安定した通信が可能です。動画配信サービスを高画質で楽しみたい人や、オンラインゲームを快適にプレイしたい人には、最新規格に対応したモデルが適しています。今後数年間安心して使うためにも、最新規格に対応しているかどうかを確認しておくと安心です。

設置する家の広さや間取りに合うかどうか

ルーターはスペックが高ければ良いというものではなく、実際の生活環境に合わせることが大切です。ワンルームや1LDKなど比較的コンパクトな住まいであれば、標準的なルーターでも十分にカバーできますが、戸建てや広めのマンションになると、電波が届きにくい場所が出てきます。その場合は、中継機やメッシュWi-Fiに対応したルーターを選ぶと、家の隅々まで安定した電波を届けることができます。

接続台数に余裕があるかを確認する

スマートフォンやパソコンだけでなく、タブレットやスマート家電、ゲーム機など、家庭内で同時にWi-Fiに接続する機器は年々増えています。そのため、接続可能台数に余裕があるモデルを選んでおくと安心です。台数が多いのに安価なルーターを使い続けていると、通信速度が落ちたり接続が切れやすくなる原因になるため、家族の人数や利用デバイスを考慮して選びましょう。

セキュリティ機能は安心して使うために欠かせない

インターネットを利用する上で忘れてはならないのがセキュリティです。最新の暗号化方式であるWPA3に対応しているかどうかを確認することで、不正アクセスのリスクを減らすことができます。また、ペアレンタルコントロールやゲスト用Wi-Fi機能があるモデルであれば、家庭内や来客時にも安心して使えます。セキュリティ機能は後から追加することが難しいため、購入段階でしっかりチェックしておくと良いでしょう。

設定のしやすさと管理アプリの有無も重要

最近のルーターはスマートフォンから簡単に設定できる管理アプリに対応しているものが多く、初心者でも直感的に接続設定や利用状況の確認が可能です。アプリを通じて利用時間を制限したり、通信状況をリアルタイムで確認できる機能は、家庭での使い勝手を大きく向上させます。初めてルーターを導入する方や、難しい設定が苦手な方にとっては、この使いやすさも大きな選択基準になります。

デザインと設置性も意外に大切

ルーターは常にリビングや部屋に置いておく機器なので、デザイン性や設置しやすさも意外に重要です。大型のモデルは高性能ですが、場所を取ったりインテリアに馴染まない場合があります。コンパクトでシンプルなデザインのルーターを選べば、部屋の雰囲気を損なわずに設置できます。また、アンテナが外付けか内蔵かによっても見た目や設置のしやすさが変わるため、見た目を重視する方はチェックしておきたいポイントです。

💡 ルーターは「とりあえず安いもの」で選びがちですが、利用環境や必要な機能をしっかり見極めることで、インターネット環境の快適さが大きく変わります。通信規格、設置環境、接続台数、セキュリティ、そして使いやすさまでトータルで考慮することで、自分に合った最適な一台を見つけられるでしょう。